【一万円札の渋沢さん】

こんにちは。
新元号、「令和」に突入してからはや2週間が経過し、気付けばもう少しで今年の半分が終わろうとしています。
このペースでいくと、今年中に投稿できるコラムはあと何件あるのでしょう、、、
あまり多くはないかもしれませんが、一件一件を大切に、少しでも実のあるコラムを書けるよう、頑張ってみたいと思います。

先日、新紙幣のデザイン発表が行われましたね。
今回はその中でも、1万円札の顔となる渋沢栄一さんの遺した言葉を元に書いたコラムです。

まずは、”そもそも渋沢さんって何をした人?”ということを、とてもとても簡単にご紹介しておきますね。

渋沢栄一さんの簡単プロフィール

■ 生まれ
埼玉県の豪農の家に、長男として生まれる
■ 趣味特技
江戸で儒学を学び、剣術の修行もする
■ 仕事
一橋慶喜(のち徳川慶喜 江戸幕府最後の将軍)に仕える
↓ パリの万国博覧会を視察
↓ 大政奉還時に任を解かれる
静岡に商法会所を開設

大隈重信に説得され、大蔵省に入省
予算編成に関する意見の対立から退官
第一国立銀行(現 みずほ銀行)頭取に就任

約500の会社設立に貢献

儒学&剣術の文武両道、ある時は将軍に仕え、ある時は閣僚となり、ある時は社長になり、500(!!)もの会社の設立に携わる…
絵に描いたような(むしろ、絵にも描けないような?)スーパーマンですね。

渋沢語録

ここからはそんなスーパーマン、渋沢さんの名言をいくつかご紹介します。
まずはこちら。

交際の奥の手は至誠である。
理にかない調和がとれていれば
ひとりでにうまくいく。

「至誠」とは「この上なく誠実なこと。まごころ。」という意味の言葉であり、安倍現首相が、座右の銘として書に残したことでも有名です。
儒学を学んだ渋沢さんらしく、ビジネスについて語る際にはしきりに、誠実であること、道徳的であることの大切さを説いています。

続いてはこちら。

数字算出の確固たる見通しと、
裏づけのない事業は必ず失敗する。

こちらではあくまで実践的なお話として、ビジネスにおける事業計画と、その基盤となるリサーチの重要性に言及しています。

今回のコラムを作成するにあたり渋沢さんの名言・至言をたくさん調べてきたのですが、道徳的な視点から語られた言葉実学的・実践的なお話がバランス良く同居していることが、大変印象に残りました。
簡単プロフィールでは「文武両道」という風にご紹介しましたが、”道徳”と”金勘定”の両側に立ち、あるいはそれらを融合させながら、数々の事業を行い、物語のような人生を過ごした方であることが伺えます。
それを色濃く表現する言葉がこちら。

論語とソロバンというかけ離れたものを
一つにするという事が最も重要なのだ。

“論語”とは儒教の祖・孔子の言行を記した書物であり、”ソロバン”は言わずもがな、お金の計算に使う道具ですね。
これは”道徳”を論語に、”金勘定”をソロバンに託し、それらを相互に作用させることの重要性を説いた一言です。

「人徳や信用を得ているからこそ成り立つ金勘定があり、手元に資本があるから実現できる大きな道徳もある」

個人的には、数ある渋沢さんの名言から、このような事を感じました。
時に道徳が金勘定を支え、時に金勘定が道徳を実現するように、世の中の大抵のことは、別の何かの目的であったり、手段、礎であったりします。

最後に少しだけ学習塾らしいテーマを掲げるとすれば、
「皆さんの勉強の目的は、何ですか?」といったところでしょうか。
これについては、”勉強”という言葉だけに留まらず、色々なことに置き換えて考えてみてほしいです。
“塾に来ること”でも、”スマホいじり”でも”頑張りノート”でもいいです。笑
「〇〇のためにこれをするんだ!」という自分なりのゴールが見えていなければ、広い草原を適当に走り回っているようなもので、立ち止まった時に残るのは疲労感です。
ゴールの方角やそこまでの距離がわかっているからこそ、そこに近付いているという満足感や、壁を乗り越えた時の達成感が得られるのだと思います。
毎日が、ほんの少しの達成感や満足感に包まれるよう、今日のでも、今週のでも、今年のでも、10年後のでも良いです、まずは自分なりのゴールを作ってみましょう。

最後に、”夢”と”幸福”について語った渋沢さんの言葉を載せておきます。

夢なき者は理想なし。
理想なき者は信念なし。
信念なき者は計画なし。
計画なき者は実行なし。
実行なき者は成果なし。
成果なき者は幸福なし。
ゆえに幸福を求むる者は
夢なかるべからず。

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